シェアする教育文化

Shared education culture

​教えることは学ぶこと

Teaching is learning twice

"わたしたち総合救急部は面白くためになる教育をします

患者、家族、研修医、コメディカル、事務職員、地域住民、救急隊

周りのすべてを対象として良いものは皆で分け合い情報発信をします"

総合救急部の9 Credoには教育に対する姿勢が掲げられています。患者や家族だけでなく、多くの部署や地域、警察、消防、行政などと関わりを持つ総合救急部は、自分たちだけで情報を共有するのではなく、良いものは皆で分け合いシェアする教育文化を大切にします。"Teaching is learning twice."で、シェアする文化は、自分自身の成長スピードを格段に早くします。

文化を養うにはシステムが必要です。取り入れるシステムとしては部門内ではクローズドなSNSや、ファイル共有用のクラウドをスマートフォンで使用できるようにします。

また質の高い資料は査読を経た上でWebサイトに公開して、シェアします。その他に院外講師の派遣、地域での公開講座、救急隊との搬送症例振り返り、書籍の執筆、学会発表や論文執筆などを行います。

​最高の講義

​Best performance lecture

最高の講義とはどんな講義でしょう?他人に教える多くの機会があっても、いつもつまらない講義をする人もあれば、いつ聞いても満足度の高い講義をする人もあります。この違いはどこから来るのでしょうか。講義の要素をためになるかどうか(知識レベル)、面白いかどうか(感情レベル)という2軸で考えますと、無意味でつまらない講義は、聞くに値しません(unworthy)。面白くても意味に乏しい講義は、ただのコメディです。ためになるけど面白くない講義は、、、大学で経験したことがありませんか?Chalk talkとは黒板にチョークでひたすら板書する講義のことをいいます。

人間の集中力が持続するのは1時間もないなどと言われますが、つまらない話を聞き続けるのは辛いものです。ためになるだけでなく面白い講義なら、いつの間にか講義が終わってしまった!まだ聞きたいところだった!というところで終わるものです。

たとえ面白くなくても、泣いたり笑ったり怒ったり悲しんだりといった感情をゆさぶられる講義は、記憶が感動とともに定着します。

しかし、記憶が定着したからといって最高の講義といえるでしょうか。

…答えはNoです。

​教えたことによって、相手の行動が変わらなければ、それは教えたとは言えません。知った・覚えたというレベル止まりです。相手の行動を変えることをGallに総合救急部の教育活動は行われます。

アクティブ・ラーニング

​Active learning

"わたしたち総合救急部は

周りのすべての人達と協力的な関係を築きます

どんな相手からも学ぶ姿勢を忘れません

そして相手が何をしたら喜ぶかにいつも心がけ

喧嘩や争いは致しません"

9 Credoの言葉にはアクティブ・ラーニングの姿勢が描かれています。アクティブ・ラーニングとは教育に参加する側が中心となる学修法のことです。そのためParticipant centered learingとも呼ばれ、社会人や大学生、企業幹部など幅広い層を対象とした成人教育の方法として確立されています。

アクティブ・ラーニングが用いられるのは、課題に対して「正解のない」場合に最大の効果が発揮され、教える側がそれをハンドリングするという難しさがあります。臨床の世界ではしばしば正解のない課題があります。しかし、正解がないからといってアプローチがないわけではありません。その難しい課題に対して、どのような選択肢や考え方があるのか、反対意見にはどのようなものがあるのかを知ることで、より深い知見と意思決定力が養われるのです。

アクティブ・ラーニングが目指すのは、正しい知識の修得ではなく、正解のない課題に対する個人としての「一般化」で、ディスカッションを通じて個人としての結論を導きだすことにあります。

ディスカッションのためには必要な知識を自己学習で身につけていなければなりませんが、国家試験を通過した医師であるなら、ある程度共通の知識が共有されていますから、医師という職業はアクティブ​・ラーニングに向いているとも言えます。

たとえディスカッションが白熱しても、ディスカッションが終わったら握手ができる関係性が大切です。

​知識を与える最高の講義と、深い理解を促すアクティブ・ラーニングを総合救急部では重視しています。

社会法人杏嶺会 一宮西病院 ​総合救急部
​(代表)0586-48-0077