を大事にする救急

推論に推論を重ねちゃいけない

ロールモデルとなる医師はいますか?

― 大学6年生のときに出会った松波病院の村山先生かな。僕はそのときアメリカナイズされていて、英語の鑑別診断の本なんかをたくさん読んでいてね。実習で村山先生についていたときに複視の患者さんがいたからその時も複視の鑑別をたくさん挙げていったんだよね。それまでは「学生なのに鑑別たくさん挙げられてえらいね」なんて褒められてきたもんだから村山先生も褒めてくれると思っていたんだけど、プレゼンして複視の鑑別を挙げたら村山先生には「で、何が起きてるの?」と聞かれた。

 

僕の考えは複視で止まっていたからそれ以上答えられなかった。すると村山先生は「じゃ、一緒に行こう」と僕を患者さんのところに連れて行って診察をして、「この人は左の外眼筋障害だね」と#左外眼筋障害 というプロブレムリストをたてた。僕のプロブレムリストは#複視 だよ。すごいなと思った。

 

そこで一言言われたのが、「推論に推論を重ねちゃいけない」と。これが僕の医者としての原点になった。 「複視という実態がない中で複視の鑑別診断を挙げることは、何にも迫っていない」という意味だと思うんだけど、そんなに多弁な先生ではないから単に「推論に推論を重ねてはいけない」とだけ言われたよ。

 

鑑別診断を考えることで目がくらみ、実態を追求する勢いが落ちる。複視は置いておいて何が起きているかを考えることが大切で、左外眼筋麻痺まで掘ってはじめて「病気を捉えた」っていうことなんだと思った。一瞬の思い出だけどずっと残っていて、僕にとっての内科医のイメージが村山先生なんだ。

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救急総合診療科 竹之内盛志

総合救急部 救急総合診療科

福井大学卒。松波総合病院で初期研修後、亀田総合病院総合内科、帝京ちば総合医療センター内科(リウマチ)で研鑽後、総合診療科立ち上げのノウハウを探るため再度亀田総合病院総合内科へ復職し、令和2年4一宮西病院にて救急総合診療科を立ち上げ。

愛知県生まれ

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組織を動かしていく

一宮西病院に来た理由や、これからやっていきたいことはなんですか?

 

ー 僕には面白い友人がいてね。医療系アプリ開発なんかの体外的な仕事を一緒にしているんだけど、次のビジョンはその人と起業することかなと考えていたんだ。でも田端信太郎さんの働き方を知って、これは新しいと思ったんだよ。zozoに所属しながらも一人で色々やっているでしょう?自分で色々やっているのに企業していない。大きい組織に所属しながらも個として働いて、その組織を動かしていくというのが新しいと思った。組織の中で企業するようなイメージかな。これまで働いてきたところではそういうことは出来なかったから、この働き方は魅力的に思えた。大きな組織で一から立ち上げるという機会はなかなかないし、企業は後でもできると思って友人には悪いんだけどそっちは一旦断って一宮西にやってきたよ(笑)。

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医師どうしのネットワークをつなぐ

― やっていきたいことは、コミュニティデザイナーの山崎亮さんみたいにコミュニティー同士をつないでいく仕事だね。自分中心でやるというよりも今ある集団をつないで一つのチームに持っていくっていう「つなげる」仕事がしたい。家庭医が地域をつなげるというのは一般的になっているけど、大病院の中にいて地域とつなげるというのはユニークな仕事だと思うからね。

 

そしてやるなら、これまで総合診療・膠原病内科っていう内科のど真ん中の仕事をしてきたからその内科力を活かしてやっていきたい。僕が内科医として地域の開業医の先生たちの駆け込み寺のような存在になれば自分を通じて地域と病院をつなげられるし、院内の若手医師同士のネットワークをつなげれば草の根運動的に若手の「いい病院にしたい」という想いを育てて病院の内科全体で若手を教育するシステムの構築ができる。

 

やりたいことよりも求められていることから自分ができることを見つけてやっている感じかな。やりたいことだけをやってもうまく行かないんだよ。win-winの関係が築ければお互いリスペクトし合える関係になってうまくいくから、これが大事。

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CEO

安藤裕貴

​救急科・救急総合診療科部長

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CEDO

丹野翔五

​救急科医長

CIO, CCO

竹之内盛志

救急総合診療科医員

Resident

松井大知

​救急科専攻医

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COO, CTO

松窪将平

救急科副部長

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CMO

白神真乃

​救急科医員

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​Education Attendant

藤井真

​救急総合診療科医員

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Resident

麥倉慎

​救急科専攻医

社会法人杏嶺会 一宮西病院 ​総合救急部
​(代表)0586-48-0077