top of page

スタッフ育成

GENSUI
元帥プログラム.jpg

スタッフ向け

元帥-GENSUI-プログラム

General ER Newly Structured Unified Innovation

急成長を続ける一宮西病院では、救急外来の整備を行いつつ、将来的に救命救急センター取得を目指しています。救急外来から入院となるような重症度の高い患者が増加し続ける一方で、救急搬入される患者数も前年比+876台となる年間6,850台(2018年度)で顕著に増加しています。

 2018年7月に部門が立ち上げられて以降、増加する患者に対応するため、そして立ち上げに参画したいスタッフ医師のために総合救急部では独自のプログラムを策定しました。

 この総合救急部に新しく構築された統合的な革新プログラムは、GENSUI - General ER Newly Structured Unified Innovation - プログラムと名付けられました。

 一宮西病院総合救急部GENSUIプログラムが目指しているのは、複数診療科を横断的にマネジメントする力を身につけることです。陸海空の軍隊を統率する元帥のように、救急外来、病棟、集中治療、回復期リハビリテーション、地域医療といった、さまざまなステージで医療を展開していく総合救急部を統率できる人材を育成するのが目的です。

 そのためGENSUIプログラムでは、ただ医学知識や技術の向上といった次元では終わらず、知識・技術を自らにも周囲にも常にアップデートさせる手法を身につけること、全体をマネジメントしていく上で必要なビジネスの常識やマナー、近視眼的な目線ではなく全体を俯瞰することのできる目線、業界全体への発信力を養うことに主眼が置かれています。これらの能力は、すでに総合救急部内で運用されている手法を自ら責任者となって遂行するだけでなく、ICTを活用しながら部門内で行われるビジネスミーティングにおいてKPIを設定しPDCAサイクルやOODAループといった基本的な手法を行うことで培われます。ただ外来や病棟の責任者となるだけの従来のスタッフ育成プログラムとは一線を画するものとなっています。

 スタッフはその参加した段階において様々な役割を演じることになります。診療科を増やす、医師数を増やす、救急搬入数を増やすといった大きなプロジェクトから、各診療科とのコミュニケーション、診療サプライチェーンの見直しによる効率化、業務改善のためのICT活用法、SNSやWebサイト管理によるマーケティング、シフトによる勤怠管理など、部門を発展し支えるためには欠かせない要素を任されることになります。

 権限を移譲されることによる責任の重さと意思決定プロセスの間に挟まれながら、スタッフとして患者や地域、病院などのステークホルダーに様々なプロダクトと新しい価値を創造することが求められるプログラムとなっています。

seki
ict
bm
kpi
pdca
ooda
SANBOU
参謀プログラム.jpg

専攻医向け

参謀-SANBOU-プログラム

Strict Anchoring Numerous evidence Boost Up

 2018年7月に部門が立ち上げられ、スタッフ数が増員したことで専攻医を受け入れる準備が整いました。多くの専門医プログラムが似たり寄ったりのプログラムを掲げる中、一宮西病院総合救急部では、取得したい専門医資格に依らず、しかもどのプログラムとも明確に差別化された独自のプログラムを策定しました。

 このプログラムは多くのエビデンスにしっかりと裏打ちされた力を身につけることを狙いとしており、SANBOU - Strict Anchoring Numerous evidence Boost Up - プログラムと名付けられました。

 一宮西病院総合救急部の専攻医共通SANBOUプログラムは、救急外来、病棟、集中治療の各ステージにおいて単独で医療を遂行できる力を身につけるのが目的です。戦場において単独で作戦を遂行でき、さらには現場において適切な助言ができる参謀のように、どのようなエリアにいても持続的に成長できる人材を育成するのが目的です。

 

 そのためSANBOUプログラムでは、ただ専門医を取得することだけの次元では終わらず、最新のEvidenceに基づいた知識・技術を自らアップデートさせる手法を身につけること、現場のリーダーとしてリーダーシップを理解し研修医や看護師、救急隊を教育できること、レジリエンスを備えてイカリを降ろした船のように災害のような嵐にあっても適切に動くことができる力を養うことに主眼が置かれています。

 

 

 

 これらの能力は、すでに総合救急部内で運用されている手法を自ら立案・遂行するだけでなく、部門内で行われるマネジメントデイにおいて実行力を高めることで培われます。ただ専門医を取得するために諾々と時間を消費するだけの従来の専攻医育成プログラムとは軸の異なったものとなっています。

 専攻医にとって魅力的なのは、独力で力を身に着けようと思うと途方もない時間と労力が必要なことを、スタッフから教えてもらえる環境にあることです。一見すると難しい上記の内容が、専攻期間内に自然とできるようになるのは、医学の知識・経験だけでなく教育論や経営学など医学以外の手法を貪欲に取り入れて、常にカイゼンを求める気風に触れることができるからです。

 誰しもこうありたいと思っていることが実現できるプログラムとなっています。

evi
resilience
md
leader
kyouiku
saigai
SOLDIER
戦士プログラム.jpg

初期研修医向け

戦士-SOLDIER-プログラム

Step Ordered Level-up Direction in ER

 初期研修医は月に5回以上救急外来で当直に入ります。2年間で約120回、およそ1500例の患者を経験します。時間にすると1,920時間。これは80日分に相当します。初期研修2年間の多くの時間が救急外来での当直になるのです。そこで総合救急部では、救急外来を中心とした初期研修医向けの独自プログラムを策定しました。

 一宮西病院総合救急部の救急外来における初期研修医向けプログラムはSOLDIERプログラムと名付けられました。SOLIDIERは“段階的にレベルアップさせる指導手法”を意味しており、その名の通り、誰が行っても医師として最低限必要なレベルまで成長させることを目的としています。

 

 

 そのため、このプログラムは1つのStepを1週間単位として設定してあり、それぞれをじっくりと時間をかけて、徹底的に身につけることを敢えて行っています。ついつい短時間で多くの知識を詰め込むことが教育だと思いがちな中にあって、医師として重要な要素を絞った上で、そこを重点的に指導しています。

 

 しかし、実際に必要な医師としての能力の全てがカバーされているわけではないため、初期研修医は1年目の4月から救急外来を4週間ローテーションします。そこでオリエンテーションを行いながら、ショートレクチャーを行うことで補完しています。 また勤務後には、その日に診た症例の振り返りを行うことで、指導医から助言を得られ、救急外来における考え方、社会資源の活用法など豊富な知識と経験が共有され、成長が促されるプログラムなのです。

sol
short
kensyu
bottom of page