を大事にする救急

検察官または裁判官を目指そうと考えていた

医師を志したきっかけを教えてください

 

― 私には小さな頃から目標でしたとか身近な人が病気になりましたなどの昔からの明確な志はありません。具体的には高校2年生、それも秋頃に医師になろうと決めました。それまでは文系で法学部志望、検察官または裁判官を目指そうと考えていました。小さな頃から理不尽なことや自分が納得いかないことはできない、許せない性格であったため、法律という正義に則った仕事が向いているのではないかと考えていたからです。

 

 しかしながら、法学部のオープンキャンパスや先輩の話を聞くうちに、法律は絶対のルールであり、自分がどんなに納得いかなくても従わなければならないことに気が付きました。私が納得できる不変の正義は何だろうと改めて考えなおした時、人を救うことは不変の正義ではないかという結論になりました。さらに人を救う中でも、どうせなら最も死に近い状態を救うことのできる職業を目指そうと思い、医師を志しました。

DSC05649_edited.jpg
救急科専攻医 麥倉慎

総合救急部 救急科専攻医

札幌医科大学卒。岸和田徳洲会病院で初期研修後、一宮西病院にて救急科専攻研修開始。令和2年4月より現職。

北海道生まれ

​料理人

DSC05632.jpeg

​医師にできることは何か

その中でも救急医を目指した理由があれば教えてください。

― 人は死ぬものです。どんなに医療が進歩して、どんなに病気や事故の人を助けられるようになっても、それは普遍だと思います。

 

 医師になる前よりも医師になった後、実際に医療現場に立ってみて、人は死ぬということをより痛切に実感しています。では人は死ぬという現実がある中で医師の存在意義は何か、医師にできることは何か。そう考えた時に私は、予想されない死、別れの時間を用意できない死を減らしたいと思いました。

 

 理由は単純で、私が私自身や私の周りの人達がそういった死を迎えて欲しくないからです。そうして、そういった死を最も減らせるのは救命の現場に携わり、内科外科マイナー科問わず、すべての疾患の急性期に対応する救急医だと考え、救急科に進むことを決めました。

DSC05627_edited.jpg

​常に一定レベルの教育が必要

実際に今年から救急科に進まれたわけですが、ここでの新たな気付きや挑戦していることがあれば教えてください。

― 初期研修をした病院が救命救急センターでありながら可能な限り初期研修医が対応する病院でしたので、仕事としては今のところ初期研修医の時と変わっていない部分も多いと感じています。しかしながら、救急科の上級医ということで初期研修医を教育していくことを考えるようになりました。教育する側は確かな根拠を持って指導しなければならないと思い、自分の指導の根拠となるような本や論文を読み、記録するようにしています。

 

 また他科の疾患などで自分がわからないことは初期研修医に直接他科の医師にコンサルテーションさせるのではなく、自分自身でコンサルテーションし勉強させていただくようにしています。他には、初期研修医は毎年入れ替わりに医療の素人が入ってくる環境ですので、可能な限りプログラム化され、常に一定レベルの研修医を養成できる教育が必要だと感じ、引継ぎ時のプレゼンテーションの形式化や当院独自の外傷初期診療教育プログラムの作成を進めています。

 

 部長の安藤先生を初め、救急科の先生方は私がやりたい事を提案するとまずやってみようと言ってくれる環境なので、自分でやってみたいことにこれからもどんどん挑戦していきたいと思っています。勿論、救急科の医師としても未熟ですので、可能な限り多くの重症例に触れ、救急医として必要なスキルを学ぶために、必要に応じて他科でも勉強させていただけたらと考えています。

DSC05637_edited.jpg

​ひとりのスーパードクターより普遍のシステム

教育に興味を持たれたきっかけや思いがあれば教えて下さい。

― 元々、大学の部活動での仕事などをシステム化すると効率がよく、一度システム化さえしておけば引継ぎや代行しても仕事のクオリティーを損なうことがないということに魅力を感じてました。医師になって、特に救急医療に携わるようになってそれはなおさらになりました。自分は救急医療は常に一定以上のレベルを保つことが大切であると考えており、そのためには1人のスーパードクターよりも誰の勤務の時でも普遍の救急医療システムとそれを適切に実行できる医師のチームが必要だと思います。

 

 そしてそういった救急医療システムとそれを実行できる医師を養成するためには、救急医療の中で基盤となる研修医の教育からシステムにしていくことが有用なのではないかと考えています。実際にシステム化し運用していくことで、問題点や課題が生まれ、それらを改善・解決していき、研修医の教育システムだけでなく救急医療システム自体のクオリティーも良くなっていくはずです。とはいっても私はまだ医師になって3年目の駆け出しですので、まずは自分が初期研修した病院と一宮西病院を比較して良い点を取り入れていくことから始め、他の救急科の先生に意見をいただきながら少しずつ形にしていきたいです。

先生のご趣味についてもお聞かせください!料理について/麦’sキッチン@一宮西病院の展望 、いかがでしょう笑。

ー 料理は小学生の時から好きです。きっかけは漫画の美味しん ぼが実家に揃っていて、「ああ、こんなもの食べてみたいな」「自分で作れる料理もある んじゃないか」と思って作り始めました。大学受験の時、もし落ちたら浪人じゃなくて料理人になろうと思って大阪の料理学校の資料請求をしていたくらいには好きです。大学では部活も忙しかったので飲食バイトはあきらめていたのですが、大学 2 年生で近くの融通 のきく飲食店を見つけて大学卒業するまで働いていました。ホール中心だったのですが店 長が優しい方で料理について色々教えてくれ一部調理も任せてくれたので、要件を満たし試験を受け、大学5年生で調理師免許もとりました。とは言いながらも普段の自炊は適当です。人に食べさせる時やスーパーなどで面白い食材を見つけてしまうとテンション上がって色々作ります。特にカレーはこじらせていて、自宅でルーを使ったことないです。麦’sキッチン@一宮西病院について僕は一切知らないですけれど、命じられればやらせて いただきます。ただし、調理技術はほぼ素人ですので、その場合は海外研修も視野に入れた調理師学校または飲食店での修行期間を勤務として認めていただきたいと思います(笑)。​

 
ando_edited_edited.jpg

CEO

安藤裕貴

​救急科・救急総合診療科部長

DSC05176_edited.jpg

CEDO

丹野翔五

​救急科医長

CIO, CCO

竹之内盛志

救急総合診療科医員

DSC05598_edited_edited.jpg

Resident

松井大知

​救急科専攻医

DSC05265_edited.jpg

COO, CTO

松窪将平

救急科副部長

DSC05696_edited.jpg

CMO

白神真乃

​救急科医員

DSC05365_edited.jpg

​Education Attendant

藤井真

​救急総合診療科医員

DSC05649_edited_edited.jpg

Resident

麥倉慎

​救急科専攻医

社会法人杏嶺会 一宮西病院 ​総合救急部
​(代表)0586-48-0077